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ナースの声

「原点」 S・Aさん

看護師写真
 私が千葉療護センターに入職したのは15年前のことです。
 広いワンフロアの病棟にベッドが並んでいて
 大きな窓から光がたくさん降り注いでいました。
 車椅子に乗った患者さんたちとスタッフが
 楽器を鳴らしたり歌を歌ったり。。。
 それは今まで働いていた病院ではみたことのない光景でした。
 
 入職してしばらくは業務に慣れなくて
 1日1日を過ごすのが精一杯でした。
 患者さんの顔もみんな同じにみえて、
 自分がどんな看護を提供すればいいのか
 わからなくて悩んだ時期もありました。
 
 本当に少しずつですが
 患者さんひとりひとりがみえてきて・・・
 ひとりひとりをとても愛せるようになりました。
 
 患者さんひとりひとりに
 事故に遭う前の生活があり、その人らしさがあり、
 とりまく環境や家族があります。
 
 関わりの中でそれを知ることから私たちの看護は始まり、
 患者さんも家族も笑顔で安心して暮らせるように
 退院後の生活をデザインし、看護を展開していきます。
 
 看護の看は「目」と「手」から成ります。
 
 人と人とのかかわり。
 触れる手の優しさや声のかけ方。
 毎日を気持ちよく過ごせるように配慮すること。
 
 いちばん重要になってくるのは「かかわりの質」です。
 患者さんと一緒に過ごすなかで患者さんの状態や状況、その人らしさを知り、
 どんな風にかかわればその人のもてる力を最大限に引き出すことができるのか。
 その人や家族の笑顔をみることができるのか。
 「目」で観て「手」で触れて感じる看護・・・
 私はここには看護の原点があると思います。
自動車事故対策機構
千葉療護センター
〒261-0012
 千葉県千葉市美浜区
磯辺3丁目30番1号
TEL.043-277-0061
FAX.043-277-2259

自動車事故による、脳損傷で重度の神経症状を後遺した慢性期の患者さんを専門に治療する病院です。


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